- 2023/03/27 掲載
バーゼル委議長、「影の銀行」による金融不安定化リスク監視強化を表明
バーゼル委が「ノンバンク金融仲介(NBFI)」と定義している影の銀行は現在、世界全体の金融資産の半分近くを構成し、金融システム安定化にとって大きなリスクになっていると、中央銀行当局者の間で認識されてきている。
ただ証券監督当局の規制対象となっているノンバンクはこれまで、中銀が銀行と同じようなルールを適用しようとすることに抵抗を続けてきた。
こうした中で各国の銀行規制当局は証券当局と協力し、NBIFセクターの市場ショックに対する耐性を強化する取り組みを進めている。
デ・コス氏は「バーゼル委が焦点を当てるのは世界の銀行システムだが、銀行とNBIFが互いにつながっている関係性を踏まえれば、NBIFの拡大には重大な意味がある」と指摘。NBIFとの絡みで銀行の耐性を高めるという面で大きな進展はあったが、果たしてそれで十分かという疑問は残っていると強調した。
その上で「われわれは年内にNBIFのリスク管理に関する追加的な指針の策定も計画している」と説明した。
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