- 2023/04/13 掲載
SVB破綻、規制の緩さでなく経営失敗が原因=FDIC副総裁
ヒル氏は「金利リスクの管理をしくじったことがSVBを巡る問題の根幹にあった。銀行により適切な金利リスク管理を促す方法は数多くあり、われわれは可能性のある政策変更をじっくり検討すべきだ」と述べた。
SVBが迅速に買い手を見つけられなかったことについては、買い手候補が精査できるだけの重要データを同行が速やかに提供しなかったせいだと説明した。
ヒル氏は、規制当局は何がいけなかったのか、また規制の枠組み変更が適切かどうかを丹念に点検する必要があるとしながらも、既存の規制体系の修正よりも幅広い新たな規制を策定せよとの声には慎重な姿勢を打ち出した。
「これは大手行に適用されるルールを中堅行に適用しなかったのが問題だったとは思わない。どちらかと言えば、金利リスクのような事象へのわれわれの対応の仕方が問われているのではないだろうか」という。
エリザベス・ウォーレン上院議員など与党民主党内からは、トランプ前政権が2018年に金融規制を緩和したことが今回の銀行破綻につながったとの批判も出ている。
共和党員のヒル氏はこれを否定し、「SVBの破綻理由はかなり単純で簡単に説明できる。規制緩和とは何の関係もない」と主張した。
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