- 2023/04/20 掲載
信用収縮、経済見通しへの「最大の脅威」=資産運用会社幹部
会議に参加した資産運用会社やヘッジファンド、トレーダーにとって重要な論点は景気後退リスクだった。
米金融機関2社の破綻と金融大手クレディ・スイスの強制的買収は3月に金融市場を動揺させ、銀行株の急落で融資条件が一段と厳しくなり、世界的な景気低迷への懸念が高まった。
米資産運用大手フィデリティ・インベストメンツのロマン・ブシェ取締役会長は会議で、経済に対する「最大の脅威」は「真の目に見える信用収縮」だと語った。
米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)など主要な中央銀行は、過去数十年間見られなかったインフレ高騰を抑制するため、過去1年間に政策金利を引き上げてきた。
BNYメロン・インベストメント・マネジメントのチーフエコノミストでイングランド銀行(英中央銀行)元幹部のシャミク・ダール氏は「経済は同時に多くのことに襲われている。この1カ月ほどで信用状況が劇的に厳しくなった」と述べた。
両氏は、厳しい経済状況と金利上昇により資産運用会社のポートフォリオの優先順位が変化したと指摘した。
PR
PR
PR