- 2023/04/20 掲載
NY外為市場=ドル上昇、米債利回りの動きに追随 CPI受けポンドも上昇
主要通貨に対するドル指数は0.206%上昇した。
CIBCキャピタル・マーケッツの北米FX戦略責任者ビパン・ライ氏は、ドルの上昇は「一時的」とし、米連邦準備理事会(FRB)がおそらくあと1回の利上げを実施した後は金利を据え置くという予想をを踏まえ、「中長期的にはドルがかなりの圧力にさらされると見込んでいる」と述べた。
CMEのフェドウォッチによると、金利先物市場が織り込む5月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%ポイント利上げの確率は85.7%。また、年末までに利下げ実施されるという観測は今週に入り後退している。
ポンド/ドルは0.13%高の1.244ドル。
英国立統計局(ONS)が19日発表した3月のCPIは前年同月比10.1%上昇した。伸び率は前月の10.4%から縮小したものの予想を上回り、引き続き2桁台となった。市場は英中銀が来月利上げする可能性をほぼ織り込んだ。
ドル/円<JPY=>は0.46%高の134.71円。一時1カ月ぶりに135円を上抜ける場面もあった。
コンベラのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は、海外の中銀が年末までにFRB以上に利上げを実施することが見込まれる中、足元のドルの見通しは強気とは言えないと指摘。「政策の見通しがより明確となるまで、為替市場は非常に不安定な状態となる」と述べた。
ドル/円 NY午後3時 134.72/134.73
始値 134.82
高値 134.91
安値 134.30
ユーロ/ドル NY午後3時 1.0951/1.0955
始値 1.0932
高値 1.0979
安値 1.0918
PR
PR
PR