- 2023/06/06 掲載
ニデック、次世代半導体を24年にもイーアクスル搭載 ルネサスと開発
同社の副最高技術責任者で半導体ソリューションセンター所長を務める大村隆司常務執行役によると、いい技術が開発できれば第2世代にも活用する可能性がある。今年度中に試作品を仕上げたい考え。
EVモーターは中国で急拡大している。複数の部品を統合した駆動装置の需要が広がりをみせており、半導体は性能や品質、コストを左右する重要な要素となっている。
両社は5日、主要部品をモーター、インバーター、ギヤの3部品から充電器、コンバーター、配電ユニットを加えた6部品にした次世代品を協業で開発すると発表。まずはSiC(炭化ケイ素)製のパワー半導体を搭載するが、将来的にはGaN(窒化ガリウム)に置き換えることで、小型化と低コスト化を図るとした。
大村常務は会見で、他の分野での協業や資本提携について問われ「仲良くなる分野が出てくればきちんとエンゲージしていければいいかと期待している」と述べた。
ニデックは22年5月に半導体不足に対応し、安定調達や開発力の強化のため半導体ソリューションセンターを設立した。ルネサスは25年にSiC製の半導体の量産を開始するとしている。ルネサスは、今回初めてGaNの開発についても明らかにした。
(浦中美穂)
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR