- 2023/07/28 掲載
YCC運用柔軟化、為替市場に与える影響「言及控える」=鈴木財務相
金融政策の具体的手法に関しては「日銀に委ねられるべきもの」と断ったうえで、今回の決定内容について「YCCの運用の柔軟化、それから金融緩和の持続性を高めるもの」との受け止めを語った。
引き続き政府、日銀の連携のもとで「(日銀に対しては)経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けて努力されることを期待している」との考えも示した。
政策修正を巡り、植田和男日銀総裁が会見で、為替変動も考慮したことに言及したことについては「総裁の発言1つ1つについて私がコメントすることは良くない。総裁としてそのようなお考えを述べられたのだと思う」とした。
為替相場について鈴木財務相は「基本的には市場でファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に沿って決められていくもの」との認識も重ねて示した。
日銀は同日の金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロールの運用柔軟化を決めた。植田総裁は会見で、この措置は「金融緩和の持続性を高め、賃金の上昇を伴う形で2%の物価安定の目標を持続的・安定的に実現することに資する」ものだと述べた。
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