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  • 2023/07/29 掲載

NY市場サマリー(28日)円不安定、利回り低下 株は上昇

ロイター

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[28日 ロイター] - <為替> 円相場がここ数カ月で最も不安定な取引となった。 日銀が27―28日に開いた金融政策決定会合で政策を微調整したことを受けた。

日銀はこれまで10年金利の変動幅の上限を0.5%で厳格に抑制してきたが、連続指し値オペの利回りを1%へ引き上げて機動的に対応することを決めた。

トレーダーがこの決定を理解するにつれ、ドル/円は1.13%円安に振れ、午後には1ドル=141.05円となった。

コーペイ(トロント)のチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「日本の金利が上昇するという見通しは、日本の投資家が海外の国債市場に資金を配分せず国内に資金を留保する可能性を示唆し、世界の利回りを圧迫している」と指摘した。

ドル指数は0.049%安の101.630、ユーロ/ドルは0.42%上昇の1.1019ドルだった。

トロントのフォレックス・ライブでチーフ為替アナリストを務めるアダム・バトン氏は「焦点は、インフレ率が再び上昇することなく米経済がどれだけの成長を維持できるかに戻った」と語った。

英ポンドは0.48%高の1.2854ドルだった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.56%上昇し2万9302.02ドル、イーサリアムは0.88%上昇し1874.59ドルとなった。

<債券> 国債利回りが低下した。米国のインフレが継続的に低下していることが示され、連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルは終了に近づいているとの見方が出ている。

この日発表の経済指標では、6月の個人消費支出(PCE)価格指数が前年同月比3.0%上昇し、伸びは5月の3.8%から鈍化し、2021年3月以来、2年3カ月ぶりの低水準となった。

また、第2・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比1.0%上昇し、伸びは前四半期の1.2%から鈍化した。

終盤の取引で10年債利回りは4.1ベーシスポイント(bp)低下の3.970%。2年債利回りは4bp低下の4.899%。

2年債と10年債の利回り格差は一時マイナス86.20bpと、2週間ぶりの水準に縮小した。

30年債利回りは3bp低下の4.029%。

前日の取引で2年債、7年債、10年債、30年債の利回りがいずれも2週間ぶりの高水準を付けていた。

ブリン・マウアー・トラストの債券担当ディレクター、ジム・バーンズ氏は「FRBが25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定して以降に発表されたインフレに関する経済指標は穏やかで、FRBが今後は様子見モードに入るのは理にかなう」と指摘。「6月のPCEのような経済指標の発表が続けば、FRBが利上げを続ける根拠はないとの見方が強まる」と述べた。

日銀がインフレ率の上昇と経済成長に合わせて金利の自由な引き上げを認めたことを受け、米国債利回りは当初、上昇した。

<株式> 主要3指数が全て上昇して週の取引を終えた。大手ハイテク企業の決算や経済データ、中銀の政策発表が相次ぎ、投資家は米国経済のソフトランディングに対する信頼感を高めた。

米商務省が28日発表した6月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比で3.0%上昇し、伸び率は2021年3月以来、2年3カ月ぶりの低水準だった。

米連邦準備理事会(FRB)は1980年代以来最速の利上げサイクルの終了に近づいているとみられる。

週間では、ナスダック総合は2.02%上昇、S&P総合500種は1.01%上昇、ダウ工業株30種は0.66%上昇した。S&Pは2022年4月4日以来の高値を付けた。

S&P500種の主要11セクターのほとんどが上昇した。中でも通信サービスは2.3%の上昇となった。

個別銘柄では、半導体大手インテルが6.60%上昇した。決算見通しがPC市場の改善を示唆した。同業のエヌビディアとマーベル・テクノロジーもそれぞれ1.85%、1.60%上昇した。

日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は2.83%上昇。28日発表した2022―23会計年度の第4・四半期決算(4―6月期)は市場予想を上回った。

一方、石油大手エクソンモービルが1.19%下落。28日発表した2023年第2・四半期決算の純利益は78億8000万ドルと、前年同期比で56%減った。

米取引所の合算出来高は101億株。直近20営業日の平均は104億5000万株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.64対1の比率で上回った。ナスダックでは2.81対1で値下がり銘柄が多かった。

<金先物> インフレ指標の落ち着きを背景に買われ、上伸した。新たに中心限月となった12月物の清算値(終値に相当)は前日比14.70ドル(0.74%)高の1オンス=1999.90ドル。

<米原油先物> 需給逼迫観測を背景に続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月 9月物は前日清算値(終値に相当)比0.49ドル(0.61%)高の1バレル=80.58ドルと、2日連続で約3カ月ぶりの高値を更新。週間では3.51ドル(4.55%)高と、プラスでの越週は5週連続となった。10月物は0.55ドル高の80.18ドル。

ドル/円 NY終値 141.15/141.18

始値 139.25

高値 141.18

安値 138.86

ユーロ/ドル NY終値 1.1015/1.1017

始値 1.0992

高値 1.1047

安値 1.0993

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 93*09.00 4.0134%

前営業日終値 92*17.00 4.0590%

10年債(指標銘柄) 17時05分 95*10.00 3.9566%

前営業日終値 94*28.00 4.0120%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.75 4.1827%

前営業日終値 99*14.00 4.2510%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.88 4.8848%

前営業日終値 99*20.63 4.9390%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 35459.29 +176.57 +0.50

前営業日終値 35282.72

ナスダック総合 14316.66 +266.55 +1.90

前営業日終値 14050.11

S&P総合500種 4582.23 +44.82 +0.99

前営業日終値 4537.41

COMEX金 8月限 1960.4 +14.7

前営業日終値 1945.7

COMEX銀 9月限 2449.5 +12.8

前営業日終値 2436.7

北海ブレント 9月限 84.99 +0.75

前営業日終値 84.24

米WTI先物 9月限 80.58 +0.49

前営業日終値 80.09

CRB商品指数 280.4834 +0.3107

前営業日終値 280.1727

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