• 2023/07/29 掲載

EUの銀行ストレステスト、3行が資本不足

ロイター

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[ロンドン/フランクフルト 28日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州銀行監督機構(EBA)は28日、銀行のストレステスト(健全性審査)の結果を公表した。

理論上、資本バッファーが総額4960億ユーロ(5460億ドル)減少するシナリオの下で3行が資本要件を満たせないと判定された。銀行名は明らかにされていない。

審査対象は70行。資産ベースでEUの銀行の約75%を占める。

このうちドイツの銀行は、14行中8行で普通株等Tier1比率(CET1)とレバレッジ比率がEUの平均を下回った。平均を上回ったのは6行で、ゴールドマン・サックスやJPモルガンなど米銀の子会社やフォルクスワーゲン・バンクなど事業会社の金融部門が中心だった。

厳しいシナリオの下で資本がほぼ全額毀損したフランスの郵便貯金銀行は、市場のショックの影響を和らげる新たな会計ルール変更の影響が反映されていないと主張した。

EBAによると、今回のシナリオはこれまでで最も厳しく、信用リスク、市場リスク、オペレーショナルリスクが2025年までの3年間に銀行の義務的なコア資本バッファーにどのような影響を及ぼすかを審査した。経済成長率が累計6%落ち込み、不動産価格が大幅に下落するシナリオを想定した。

このシナリオでは、銀行に総額4960億ユーロの損失が発生し、CET1が459ベーシスポイント(bp)低下、25年末に平均10.4%となる。

低下幅は前回2021年に比べて小幅にとどまった。収益性の向上、世界的な金融危機後の規制改革、資産の質の改善などが背景という。

欧州銀行連盟は、今回の審査でEU銀行部門の強靭性が再確認されたと表明した。

審査は合格・不合格を判定するものではないが、銀行が義務的なコア資本バッファーに上乗せする追加の資本を保有しているか判断するために利用される。

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