- 2023/08/02 掲載
米メルクの第2四半期売上高150億ドル、市場予想上回る
がん免疫薬「キイトルーダ」やヒトパピローマウイルスワクチン「ガーダシル」の需要が好調だったのが売り上げを押し上げた。前年同期は146億ドルだった。
同時に23年通期の売上高見通しを上方修正し、株価は寄り付き前に約2%上昇の108.45ドルとなった。
キイトルーダの第2・四半期の売上高は前年同期比19%増の63億ドルとなり、市場予想の59億ドルを上回った。ガーダシルの売上高は47%増の25億ドルと、市場予想の21億ドルを大きく上回った。
ロバート・デービス最高経営責任者(CEO)はキイトルーダの販売は米国内外で好調で、他の治療に先行して使われる事例が増えていると指摘。また、ガーダシルの販売は中国で最も大きく伸びたと説明した。
一方、新型コロナウイルスの感染率低下に伴い、新型コロナ感染症の経口抗ウイルス薬「ラゲブリオ」(モルヌピラビル)の売り上げは2億ドルと、前年同期の12億ドルから急減した。
調整後純損益は52億ドルの赤字。1株当たり損失は2.06ドルと、市場予想の2.18ドルより小さかった。自己免疫疾患治療薬を手がけるバイオ医薬品のプロメテウス・バイオサイエンスの買収関連費用102億ドルを計上したのが赤字の主因となった。
前年同期は調整後純損益が47億ドルの黒字、1株当たり利益は1.87ドルだった。
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