- 2023/10/11 掲載
米FRBのバランスシート縮小の先行き不透明=ニューヨーク連銀高官
[10日 ロイター] - 米ニューヨーク地区連銀高官で金融政策を担うロベルト・ペルリ氏は10日、米連邦準備理事会(FRB)はバランスシートの縮小を減速または停止する必要がある時点にはまだ近づいておらず、減速または停止がいつ必要になるかは現段階で不透明だと言及した。全米企業エコノミスト協会(NABE)での講演原稿で明らかにした。
FRBのバランスシート管理について「今後のリスクと不確実性を引き続き認識している」と述べた。
ペルリ氏は、FRBは銀行システムの準備金が「十分」だと受け止められる水準を「いくらか上回った」時点で、債券保有の縮小プロセスを「減速させ、その後停止させる」方針だと明らかにした。
ペルリ氏は、FRBはこのプロセスを円滑に管理できると確信しているとし「大量な水準から十分な水準への移行がある時点で起こることは分かっているが、いつになるのかは分からない。今のところ、その時点は見えていないようだ」と説明した。
また、2019年9月に予期しない準備金不足に直面し、金融市場金利が急上昇したためFRBは市場の流動性レベルを回復させるために借り入れと国債購入を余儀なくされたことを踏まえて「私たちは移行の際に起こり得る課題を認識している。19年9月の経験がそれをよく示している」とも指摘した。
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