- 2023/10/11 掲載
米ボーイング、9月の737MAX納入が2年ぶり低水準
[ワシントン 10日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは10日、主力機「737MAX」の9月の納入が計15機にとどまり、2021年8月以来、2年1カ月ぶりの低水準だったと発表した。後部圧力隔壁に開けた穴が仕様に適合せず、原因調査と修復作業に依然手間取っていることが要因。
「787」の納入は10機、「777」が2機で、総納入数は27機止まりだった。
年初以来では371機で、このうち「737」が286機、「787」が50機、その他機種が35機だった。一方で、欧州の競合メーカーのエアバスは9月に計55機を顧客に引き渡し、年初以来の総計では488機に上った。
一方、受注で見るとボーイングは9月、大量の224機の新規受注を獲得した。この中には「787」のユナイテッド航空向け50機とエア・カナダ向け18機が含まれる。キャンセルは10機だった。
年初以来、9月までの総受注は848機。キャンセルや他機種への転換を考慮した純受注は724機だった。民間向け受注残(バックログ)は8月まで4971機だったが9月に入り5172機に増加した。
ボーイングによると、公表ベースの受注残の5000機超えは19年12月以来初めてという。
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