• 2023/10/11 掲載

物価高、「お豆腐屋さん」を直撃=倒産は最多ペース、続く価格競争

時事通信社

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「物価の優等生」とされる豆腐にも原材料高の波が押し寄せ、業界が悲鳴を上げている。帝国データバンクによると、主原料の大豆などが高騰する一方で価格転嫁は進まず、今年の倒産件数は過去最多のペース。後継者不足にも直面する豆腐業界の現状を探った。

豆腐の個人商店やメーカーなどで構成する全国豆腐連合会(東京)によると、豆腐生産は、もともと個人店が主流だったが、1960年ごろからスーパーでの取り扱いが増えるにつれて大手メーカーが台頭。低価格の豆腐が流通し、中小事業者の廃業が続いている。食品の値上げが相次ぐ昨今でも「消費者は安い豆腐を買い求める傾向が強く、価格競争が続いている」(事務局)という。

逆風の中、後継者の育成や新規開業支援に奔走しているのが豆腐業界専門コンサルタント会社とうふプロジェクトジャパン(愛知県西尾市)の磯貝剛成社長(51)。磯貝氏は、豆腐製造器具を生産する町工場の家で育ち、「豆腐業界を再び盛り上げたい」との思いから2009年に同社を設立。後継者育成などを目的に11年から全国各地で開催されている「ニッポン豆腐屋サミット」の運営にも携わっている。サミットでは豆腐の品評会や講演会などが行われ、今年は10月28~29日に名古屋市内で開かれる。

磯貝氏は豆腐業界の今後について「ポジティブ要素はたくさんある」と前向きだ。近年は健康志向を背景に、豆腐や豆乳を使った食品が続々と登場。海外では日本食の一つとして注目されており、輸出も増えている。磯貝氏は「グローバルで評価されている豆腐の価値が国内で高まるようにしたい」と語った。

〔写真説明〕「ニッポン豆腐屋サミット」のポスターを持つ磯貝剛成氏=9月29日、愛知県半田市

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