- 2023/10/12 掲載
米9月PPI、前年比2.2%上昇 食品・燃料高で 予想上回る
Lucia Mutikani
[ワシントン 11日 ロイター] - 米労働省が11日発表した9月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比2.2%上昇した。伸びは8月の2.0%から加速し、市場予想の1.6%上昇を上回った。食品・エネルギー製品の価格上昇が背景。ただ、伸びは引き続き緩やかなものにとどまっている。
前月比も0.5%上昇し、予想の0.3%上昇を超える伸びとなった。8月分は0.7%上昇で、改定はなかった。
食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は、前年比2.8%上昇、前月比0.2%上昇。8月はそれぞれ2.9%上昇、0.2%上昇だった。
FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ルプキー氏は「米連邦準備理事会(FRB)はまだ、任務を終えてインフレを完全に消し去ったわけではない。むしろ、PPIに見られるインフレの多くは、金融政策があまり影響を与えない食料品やエネルギー価格から生じている」と指摘した。
財(モノ)は0.9%上昇。エネルギー製品が3.3%上昇し、上昇分のほぼ4分の3を占めた。ガソリン価格が5.4%上昇したほか、ジェット燃料、電力、ディーゼル燃料も値上がりした。8月は2.0%上昇だった。
食品価格は0.9%上昇。加工若鶏や食肉が値上がりした一方、生鮮・乾燥野菜は13.9%下落した。木材パルプと公共事業用天然ガス価格も下落した。
変動が大きい食品とエネルギーを除いたモノのコア指数は0.1%上昇。上昇率は8月と同じだった。これは主にサプライチェーンの正常化を反映している。
サービス価格は0.3%上昇。物品の保護預かりサービスが13.9%上昇した。8月は0.2%上昇だった。
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