- 2023/10/13 掲載
中国9月CPI横ばい、PPIは前年比2.5%下落 デフレ圧力続く
[北京 13日 ロイター] - 中国国家統計局が13日発表した9月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年比横ばいとなる一方、生産者物価指数(PPI)は2.5%下落した。デフレ圧力は続いている。
CPIは市場では0.2%の上昇が見込まれていた。8月は0.1%上昇だった。
食品と燃料価格を除いたコアインフレ率は0.8%で、8月から変わらなかった。
PPIは12カ月連続でマイナスとなったものの、下落ペースは8月から鈍化。エコノミストは2.4%下落を予想していた。
保銀投資(ピンポイント・アセット・マネジメント)のチーフエコノミスト、張智威氏は「CPI伸び率がゼロであることは中国のデフレ圧力が依然として経済にとって現実的なリスクであることを示している」と指摘。内需の回復は財政支援による大きな後押しがなければ力強いものではないと述べ、「不動産セクターの減速が消費者信頼感に与えたダメージは引き続き家計需要を圧迫している」とした。
食品価格は前年比3.2%下落し、マイナス幅が8月から1.5ポイント拡大。CPIを下押した。豚肉価格は22%下落し、下落ペースは8月の17.9%から加速した。
中国経済は安定の兆しを示しつつあるものの、回復の勢いに対する懸念がくすぶっている。
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