- 2023/10/16 掲載
バーゼル3最終化の必要性、銀行危機で一層強まる=バーゼル委議長
[ロンドン 13日 ロイター] - バーゼル銀行監督委員会のパブロ・エルナンデス・デ・コス議長は13日、今年欧米で起こった銀行セクターの混乱により、国際的な金融規制「バーゼル3」の「最終化」を完全実施することの正当性が示されたと強調した。
米銀は、最終化により資本の大幅な積み増しが必要になるとして、米連邦準備理事会(FRB)に最終化計画の緩和を強く働きかけている。
デ・コス議長は国際金融協会(IIF)の年次総会で、欧米双方で議論が白熱しているが、2017年に最終化に合意した際の議論は全て現在も生きていると指摘。銀行によって資本バッファーの計算方法が今なお大きくばらついていることが、最終化を実施すべき重要な理由の1つだと説明した。
議長は、春に複数の米地銀が破綻したことや、スイス金融大手UBSが同クレディ・スイスの買収を余儀なくされた事例により、最終化を完全実施すべき根拠が一層強まったと述べた。
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