• 2024/04/19 掲載

漁獲枠設定、厳格化が急務=落ち込むサンマ資源

時事通信社

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
記事をお気に入りリストに登録することができます。


北太平洋漁業委員会(NPFC)は、サンマ漁獲枠の新ルール導入で合意した。歴史的な不漁が続く中、国際的な枠組みで漁獲量を制限してきたが、いまだに資源量の回復には至っていない。「秋の味覚」サンマを持続可能な資源とするため、日本は厳格な漁獲枠の設定を求めてきた。

北太平洋でのサンマの漁獲量は、2000年ごろまで大半を日本が占めていた。だが、近年は台湾や中国などが積極的にサンマ漁に乗り出すようになった上、海洋環境の変化もあり、資源量が大幅に減少。国立研究開発法人水産研究・教育機構によると、北太平洋の調査海域での推定分布量は03年に597万トンだったが、23年は109.2万トンと6分の1近くに落ち込んだ。

資源量の回復に向け、15年に国際的な枠組みNPFCが発足。参加国が会議を開いて交渉し、北太平洋の公海での漁獲枠を設定してきた。

ただ、サンマ漁を行う日本や中国など6カ国・地域の実際の漁獲量の合計は、周辺海域での漁獲分を入れても20年は14万トン程度、21、22年はそれぞれ10万トン前後にとどまり、各国の協議で設定した枠を大きく下回った。落ち込む資源の実態と枠がかけ離れ、実効性に欠ける状態が続いている。枠の設定に科学的な知見を取り入れた今回の新ルールについて、水産庁幹部は「十分だとは思っていないが、一歩前進だ」と語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕北海道根室市の花咲港で水揚げされるサンマ=2022年9月

関連タグ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます