- 2025/02/13 掲載
JPモルガン、一部従業員へ解雇通知を開始 2月に1000人弱削減へ
[12日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースが、一部の従業員に対する解雇の通知を先週始めたと事情通が12日、ロイターに明らかにした。今年計画している人員削減の一環となる。
最初に報じた金融専門誌バロンズによると、2月に解雇される従業員は1000人未満となる。
JPモルガンの広報担当者は、今回の解雇は「通常の経営管理」の一環だと説明。1万4000人の採用枠が残されているとして「当社は多くの分野で採用を継続し、影響を受けた従業員の再就職に力強く取り組んでいる」とコメントした。
JPモルガンが1月に発表した2024年末時点の従業員数は31万7233人で、情報筋は今年後半にさらなる人員削減を計画していると明らかにした。
銀行業界の経営環境はかなり改善し、資産規模が米国最大のJPモルガンは24年通期決算で過去最高益を達成した。
トランプ米政権が経済や規制に関する多くの政策変更を発表して不確実性が高まる中でも、銀行業界幹部は強気の姿勢を崩していない。
JPモルガンは今年の市場取引が回復すると予想しながらも、経済政策がより明確になるのを様子見している企業も一部あると説明している。ジェニファー・ピープザック最高執行責任者(COO)は今月11日、顧客の景気への楽観論が強まる中で25年第1・四半期に入ってからの投資銀行事業の手数料は10%台半ばの伸びを示していると説明した。
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