ノルウェー中銀、政策金利据え置き　関税が利下げ予想のかく乱要因

［オスロ　８日　ロイター］ - ノルウェー中央銀行は８日、政策金利を１７年ぶりの高水準の４．５０％に据え置いた。最近のインフレ再燃を受け利下げを見送った。

据え置きは予想通り。

中銀は３月、インフレ再燃を受けて利下げを見送った。直近データで３月のコアインフレ率は前年比で３．４％と中銀の目標２．０％を上回っている。

中銀は「政策金利を性急に引き下げれば、物価の急上昇が続く可能性がある」と説明。その上で、「委員会の現在の見通し評価は、政策金利が２０２５年中に引き下げられると想定する」と述べた。

ハンデルスバンケンは「利下げは９月以降に先延ばしされると引き続き予想する」と述べた。

４月３０日─５月５日にロイターが実施したアナリスト調査では、第３・四半期と第４・四半期の２回の利下げで年末の政策金利を４．０％と予想した。

中銀は「貿易摩擦が深刻化し、将来の貿易政策に不透明感がある。これが金利見通しを異なる方向に動かす可能性がある」と述べた。