- 2025/05/09 掲載
川崎重、今期は過去最高益を予想 防衛力強化で需要増期待
Kentaro Okasaka
[東京 9日 ロイター] - 川崎重工業は9日、2026年3月期通期の連結事業利益(国際会計基準)が前年比1.3%増の1450億円となり、過去最高を更新するとの見通しを発表した。
エネルギーや船舶海洋事業などで利益率改善の取り組みが進んでいることや、精密機械・ロボット事業の市況回復を織り込んだ。航空宇宙システム事業では、抜本的な防衛力強化という防衛省の方針の下、需要増や採算性の改善が期待できるとした。
IBESがまとめたアナリスト10人の営業利益予想の平均値は1507億円だった。
売上高に当たる売上収益は同8.5%増の2兆3100億円を見込んだ。航空宇宙システム事業で、防衛省向けや民間航空機の製造分担品が増加する見通し。
米国の関税政策の影響については、市場が軟調に推移するリスクは一定程度反映させたが、関税負担に伴うコスト増については「政策が流動的」として業績予想には反映させていない。
同時に発表した25年3月期通期の連結事業利益は同約3倍の1431億円だった。
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