- 2025/05/09 掲載
午後3時のドルは145円半ばへ小幅反落、楽観続かず
[東京 9日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の145円半ばで取引されている。米英貿易交渉の合意を受けてドルは1カ月ぶりに一時146円台を回復したが、週末の米中交渉を前に楽観ムードの広がりは限られた。
前日海外市場で3円弱上昇したドルは、東京でも序盤から買いが優勢で、午前9時過ぎに一時146.18円まで上昇。前日海外高値をわずかに上抜けて、4月10日以来の高値を更新した。
ドルは対円以外でも買いが活発となり、主要通貨に対するドルの動きを示すドル指数も続伸。ドル/円と同様に、1カ月ぶりの高水準を付けた。
市場では、米英の合意で「強引な米国の政策運営を悲観する形で進んでいたドル売りが一服した」(外銀ディーラー)として、週末の米中交渉でも進展があれば、ドルが一段と上昇する可能性があるとの声が複数聞かれた。
みずほ証券チーフ為替ストラテジストの?本雅?氏も、そうした流れとなれば「米景気悪化懸念の後退によるドル高圧力、株価上昇によるリスクオンの円安圧力がかかる」として、テクニカル面から見た当面の上値めどは、147円前後になると指摘している。
ふくおかフィナンシャルグループ・チーフストラテジストの佐々木融氏の試算では、米商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物で明らかになった投機の円買いがすべて巻き戻された場合、過去半年間の相関から算出すると、ドルは155円近辺まで上昇する可能性があるという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 145.42/145.44 1.1235/1.1237 163.40/163.41
午前9時現在 145.95/145.96 1.1225/1.1229 163.86/163.87
NY午後5時 145.91/145.92 1.1228/1.1229 163.79/163.85
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