- 2025/06/26 掲載
NY市場サマリー(25日)ドル/ユーロ2021年来の安値、株まちまち
FRBのパウエル議長はこの日、議会上院の銀行委員会で証言を行い、利下げを急ぐ必要はないと改めて表明した。前日に下院金融サービス委員会で行った証言でも同様の考えを示していた。
ユーロは0.43%高の1.1658ドルと、2021年10月以来の高値を付けた。英ポンドは0.33%高の1.3659ドルと、22年1月以来の高値となった。
ドル/円は0.18%高の145.17円となった。日銀が16─17日に開いた金融政策決定会合では、先行きの不確実性が非常に高く、経済情勢等を見極める必要があることから、政策金利は「当面現状維持が適当だ」との意見が出ていたことが明らかになった。
<債券> 国債利回りが小幅低下した。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ時期を巡る市場の思惑が交錯する中、長期債利回りは序盤に上昇したものの、午後にはやや低下した。
指標となる10年債利回りは0.6ベーシスポイント(bp)低下の4.287%。30年債利回り は横ばいの4.831%で推移した。一方、政策金利の動向に敏感な2年債利回り は1.1bp低下の3.773%となった。
財務省はこの日、5年700億ドルの入札を実施したが、応札倍率は2.36倍とやや低調だった。5年債利回りは午後の取引で3.842%と横ばいで推移した。
<株式> 2日続いた上昇が一服した。イスラエルとイランの停戦が不安定ながらも維持される中、投資家はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言2日目に注目した。
情報技術セクターが堅調となり、ナスダック総合は上昇したが、S&P総合500種は横ばいで引けた。S&Pは2月19日に付けた終値の最高値に迫っている。ダウ工業株30種は下落した。
半導体大手エヌビディアは過去最高値を更新。時価総額は3兆7500億ドルに達し、世界で最も価値のある企業となった。
電気自動車(EV)大手テスラは3.8%下落。5月の欧州新車販売が5カ月連続のマイナスとなった。nL6N3SS098メモリー半導体製造のマイクロン・テクノロジーは引け後に発表した第4・四半期の売上高見通しが市場予想を上回ったことを受け、株価は時間外取引で5%以上上昇した。
<金先物> 反発。緊迫していた中東情勢への懸念が和らいだことを背景にリスク回避姿勢が後退しいったん下落したものの、下値では安値拾いの買いが入り切り返した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比9.20ドル(0.28%)高の1オンス=3343.10ドル。
<米原油先物> 米国内の原油・ガソリン需要の堅調さを示唆する統計を好感し、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.55ドル(0.85%)高の1バレル=64.92ドル。9月物は0.31ドル高の63.46ドルだった。
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