• 2025/06/26 掲載

株主側、役者そろうも失速=堀江氏出席、日枝氏姿見せず―フジHD総会

時事通信社

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経営陣と大株主の委任状争奪戦となったフジ・メディア・ホールディングス(HD)の株主総会は25日、経営側の完全勝利で幕を閉じた。20年前のニッポン放送争奪戦の「役者」が再びそろったが、株主側は足並みがそろわず失速した。総会には実業家の堀江貴文氏が出席して質問する一方、日枝久取締役相談役は姿を見せなかった。

「劇場型」として話題になった2005年のニッポン放送争奪戦。IT企業ライブドアの社長だった堀江氏が、日枝会長(当時)の率いるフジテレビの経営権を握ろうと、大株主のニッポン放送の株式を買い集めた。最終的に、現在のSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長がフジを守る役回りを演じ、堀江氏が手を引いた。

フジで今回、元タレント中居正広氏の性加害問題を巡ってガバナンス(企業統治)不全が批判されたことを機に、当時の役者が再集結。堀江氏は1月、動画SNSの視聴者に「日枝さんが出てこないと問題は解決しない」と訴え、株主となって一緒に総会に出席しようと呼び掛けた。北尾氏は大株主の米ファンドの取締役候補に回り、堀江氏との和解をアピールした。

ただ、株主側の連携は限定的で、一時浮上した堀江氏の取締役候補擁立も実現しなかった。北尾氏に関しても、フジHDに対する発言が高圧的と受け止められ、終盤には他の米ファンド候補から「明らかに方向性が違う」との批判も飛び出した。

25日の株主総会では、出席した堀江氏が「認定放送持ち株会社をやめる気はあるのか」と質問する場面があった。フジHD専務として清水賢治氏が「さまざまな検討をしながら話し合っていきたい」と対応。さらに他の株主からの質問では、堀江氏の配信事業の知見を評価し「アドバイスを受ける可能性がある」と融和ムードを演出した。

日枝氏は同日、1983年から務めた取締役を退任した。フジHDの新たな経営陣は取締役の数が1年前の17人から11人へと大幅に減り、社外取締役が過半数を占める。年齢は10歳以上若返り、女性比率は46%に高まる。ただ、総会後に社長に昇格した清水氏以外の10人は新任の取締役。同社は今春、村上世彰氏の長女野村絢氏らが筆頭株主となっており、早くも「第二幕」の幕開けを警戒する声が出ている。

【時事通信社】 〔写真説明〕フジ・メディア・ホールディングス(HD)の株主総会に向かう堀江貴文氏=25日午前、東京都江東区

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