仏ペルノ・リカール、印ウイスキー事業を現地企業に売却で合意

[パリ ２３日 ロイター] - フランスの蒸留酒大手ペルノ・リカール は２３日、インドの大衆向けウイスキー「インペリアル・ブルー」の事業を同国の同業ティラクナガル・インダストリーズに売却することで合意したと発表した。売却額は公表していない。

ペルノ・リカールは「シーバス・リーガル」といった世界的な高級酒を戦略の中核に据えており、インド国内向けの低価格ウイスキーであるインペリアル・ブルーは中核から外れた位置付けとなっていた。

インペリアル・ブルー事業の売却はインド競争委員会による承認を前提としている。承認されれば、売却手続きは数カ月中に完了する見通しだ。

ペルノ・リカールのアレクサンドル・リカール会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）はインペリアル・ブルー事業の売却について「インドおよび世界各国において、より収益性が高く成長ペースの速いブランドに重点を置く当社の取り組みを強化する」ことになると述べた。

ペルノ・リカール・インディアのジャン・トボウルＣＥＯは、売却により同社はインド国内で経営資源を高成長ブランドにより効率的に配分できるようになると説明した。

一方、インドのブランデー市場で圧倒的なシェアを握るティラクナガル・インダストリーズとしては、インペリアル・ブルーの取得は高成長で利益率の高いウイスキー事業の強化へ向けた戦略転換となる。