- 2025/07/30 掲載
UPS、四半期利益は予想下回る 米通商政策変更が重し 見通し示さず
米貿易政策の変更が同社業績に及ぼす影響を巡る懸念が深まり、UPSの株価は午前の取引で9%超下落した。
第2・四半期の調整後1株当たり純利益は1.55ドルと、LSEGがまとめた予想の1.56ドルを下回った。
調整後の連結営業利益率は8.8%、米国内の調整後営業利益率は7%と、アナリストや投資家が予想していた10%超を下回った。
米国内部門の売上高は140億8000万ドルと、前四半期の142億ドルから減少。小売売上高と産業活動の回復鈍化が響いた。
中国・香港から米国に発送される小口の小包に対する免税措置の廃止を一因として、5─6月の平均日次取扱量は34.8%減少した。米中間の貿易ルートはUPSにとって最も収益性が高い。
一方、連結売上高は212億ドルと、市場予想の208億6000万ドルを上回った。国際部門の好調が寄与したとみられる。
2025年の年間売上高と営業利益の見通しは、マクロ経済の不確実性の継続を理由に、2四半期連続で公表しなかった。1月に発表した前回見通しでは、売上高は890億ドルとしていた。
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