- 2025/08/01 掲載
米デザインソフトのフィグマが新規上場、終値は公開価格の3.5倍
[31日 ロイター] - デザインソフトウエアを手がける米フィグマが31日、ニューヨーク証券取引所に新規上場した。初日の終値は115.50ドルで、公開価格33ドルの3.5倍となった。
初値は85ドルで、公開価格の2.5倍以上に達した。初値に基づく時価総額は約500億ドル。
フィグマの好調な滑り出しを受けて高成長ハイテク企業の新規株式公開(IPO)が相次ぐ可能性がある。
米IPO市場は関税による混乱で4月に一時的に上場が停止したものの、そこから回復し、3年近く続いた低迷期を脱する見込みだ。
フィグマを巡っては、2022年に業界大手アドビが200億ドルでの買収で合意した後、23年に断念した経緯がある。今回の上場で評価額はこれをはるかに上回った形だ。
IPOに特化したリサーチと上場投資信託(ETF)を提供するルネッサンス・キャピタルのシニアストラテジスト、マット・ケネディ氏は「急成長するソフトウエア企業のIPOは過去3年間極めてまれだったため、このような案件は注目を集めがちだ」と指摘した。
フィグマは、ウェブサイト、アプリ、デジタル製品の構築に使われるコラボレーティブ・デザイン・ソフトを手がけており、ストリーミング配信大手ネットフリックス、民泊仲介大手エアビーアンドビー、語学学習アプリのデュオリンゴなどを顧客に持つ。
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