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- 2025/09/10 掲載
衰退するネカフェ業界で…なぜ「快活CLUB」だけが無双?折れずに貫いた“ある戦略”
経済、不動産分野のライター。小売・飲食を中心とした企業分析記事や、都市開発、不動産市況に関する記事を手がける。理系の会社員だったが、ライター業に専念するため独立した。趣味で簿記・ファイナンシャルプランナーの資格を取得する。
首都圏ではホテル代わりにも使われる快活CLUB
快活CLUBは漫画やパソコンを置いた複合カフェだ。料金や部屋の形態は店舗によるが、レストラン形式のオープンシートや、ブースごとに仕分けされたシート、個室などがある。複数人用の部屋やカラオケ・ダーツ・ビリヤードなどの設備を構える店舗もある。料金は時間制だ。たとえば、新宿東口店の平日利用の場合、「鍵付完全個室」は3時間パックで1,680円、24時間パックで7,020円である(入会金は別途)。ソフトドリンクが飲み放題であるほか、一部店舗では有料でシャワーやコインランドリーを利用できる。約500店舗中、首都圏の1都3県にあるのは3割にあたる160店舗。北海道から沖縄まで展開し、地方ではロードサイドに店舗を構える。

スパコロ社が実施したアンケートによると、快活CLUBの利用目的は「漫画・雑誌を読みたいとき」が42%と最も多く、26%の仮眠用途、25%のインターネット利用が続く。昨今ではインバウンドの増加で東京・大阪のホテル価格が高騰しており、平日でも1万円以下では泊まれない状況だ。そのため、快活CLUBをホテル代わりに使う客もいる。 【次ページ】業界が衰退の要因は「スマホの普及」だけではなく…?
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