ユーロ圏鉱工業生産、7月は前月比で増加に転じる

［フランクフルト　１６日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）統計局が１６日発表したユーロ圏の７月の鉱工業生産は前月比０．３％の増加に転じた。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は０．４％増だった。

前年同月比では１．８％増と予想の１．７％増を上回った。これは６月が大幅に上方修正されたことが一因。

Ｓ＆Ｐグローバル・マーケット・インテリジェンスのディエゴ・イスカロ氏は「ＨＣＯＢ製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）を含む調査結果は、製造業活動が２０２５年後半にプラスの勢いを取り戻すことを期待させるものだ」と指摘した。「ドイツの財政政策と域内の国防支出の増加が押し上げになる。その影響は２６年以降に顕著になる」と予想した。

資本、耐久消費財、非耐久消費財の生産は、前月比１％以上増加したが、変動の激しいエネルギー生産は２.９％減少した。