東京メトロの山村前社長が辞任＝社員への不適切言動判明、在任時から

東京地下鉄（東京メトロ）は１０日、前社長の山村明義取締役が同日付で辞任したと発表した。社長在任時を含め、社員に対する不適切な言動が確認されたためだとしている。言動の詳細は明らかにしていない。山村氏は同日付で退職した。

今年８月に内部通報窓口へ通報があり、外部弁護士による調査の結果、内容が事実であると確認された。調査の過程で山村氏から取締役辞任の申し出があり、受理した。事案を受け、小坂彰洋社長は月額報酬の２０％を２カ月間、自主返上する。山村氏は業績連動型の株式報酬を返還する。

山村氏は２０１７年に社長に就任し、２４年１０月の東証プライム市場上場を実現。今年６月に社長を退き、取締役に就いていた。不適切な言動には社長在任中のものも含まれるが、６月の社長交代は関係ないと説明している。

【時事通信社】