- 2025/10/15 掲載
ボーイングの航空部品スピリット買収、EU独占禁止当局が承認
[ブリュッセル 14日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは14日、米航空部品大手スピリット・エアロシステムズの47億ドルでの買収について、欧州連合(EU)欧州委員会の承認を獲得した。ボーイングは競争上の懸念を解消するためにスピリットの一部事業の売却に合意した。
ボーイングは昨年にスピリット買収を発表した。業務を合理化して品質管理を改善するのが狙い。スピリットは以前にボーイングの一部だった。
欧州委からスピリット買収で世界の航空機部品市場および大型民間航空機部門の競争が著しく損なわれると指摘されたことから、ボーイングは現在欧州のエアバスに製品を供給しているスピリットの全事業をエアバスに売却するという是正措置を提案。欧州委がこれを受け入れた。
ボーイングはまた、エアバスに部品を供給するスピリットのマレーシア拠点をコンポジッツ・テクノロジー・リサーチ・マレーシアに売却し、同社は市場参入が可能になる。
スピリット広報担当のジョー・ブッチーノ氏は「今回のEU当局による承認は、今四半期中と見込まれる買収手続き完了に向けた一つの節目だ」と述べた。
ボーイングのスピリット買収は米当局の承認待ちとなる。
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