企業の資金需要ＤＩ、10月はプラス7に上昇　中小で改善＝日銀

Takahiko Wada

［東京　２２日　ロイター］ - 日銀が２２日に発表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」（四半期ごと公表）の１０月調査は、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を差し引いた指数（ＤＩ）がプラス７となり、前回７月（プラス３）から改善した。設備投資の積極化などから、特に中小企業向けで改善が見られた。

調査は回答期間が９月９日から１０月１０日で、５０の銀行、信用金庫が対象。

企業の規模別では、中小企業向けがプラス６で前回のゼロを上回った。大企業向け、中堅企業向けは変わらずだった。

個人向けの資金需要ＤＩはマイナス２で、前回のマイナス１から小幅に悪化した。消費者ローンの資金需要がプラス２に低下する一方で、住宅ローンはマイナス２で前回と同じだった。

今後３カ月間の資金需要ＤＩは、企業向けがプラス２で前回から小幅に低下。一方、個人向けはプラス２で前回を小幅に上回った。