• 2025/12/04 掲載

AppleのUIデザイン責任者Alan DyeがMeta へ移籍 “人材流出”が浮き彫りに、Appleは組織の転換期に

Meta社のハードウェア・ソフトウェア・AI統合を手がける新設デザインスタジオを率いる予定

ビジネス+IT

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Appleのユーザーインターフェース(UI)デザイントップであるAlan DyeがMetaへ移籍することが確認された。Dyeは12月末にMetaに加わり、ハードウェア・ソフトウェア・AI統合を手がける新設デザインスタジオを率いる予定。Appleでは代替責任者の起用が発表されているが、ここ数か月で複数の技術・AI担当幹部が相次いで離脱しており、同社が転換期を迎えているとの見方が強まっている。
報道によれば、Alan Dyeは2006年にAppleに入社し、2015年以降はヒューマンインターフェースデザイン部門の責任者を務めてきた。iPhone X、Apple Watch、そして最新のヘッドセット製品であるVision Proなど、主要なApple製品のユーザー体験(UI/UX)に深く関わっていた。



Metaはこの人材獲得を「AI時代のコンシューマー機器に向けた本格的な投資」の一環と位置づけており、Dyeは同社の新しいデザインスタジオを率いて、ハードウェア、ソフトウェア、AI統合を跨いだインターフェース設計を担当する見通し。

Apple側は、後任として長年UIデザインに関わってきた Steve Lemay を起用すると公表。Lemayは1999年からAppleの主要なインターフェース設計に携わってきた人物であり、CEOの Tim Cook も「非常に高い水準を維持できる人物」と評価している。

しかしながら、この移籍は単なるデザイン部門の異動にとどまらず、ここ数か月で複数の主要AI/技術幹部がMetaを含む他社へ転出しているという、Apple全体としての“人材流出”傾向の一部と見られている。具体例として、AI検索機能の開発責任者であった Ke Yang や、基盤モデル開発を率いた Ruoming Pang などがMetaへ移籍したという報道がある。彼らの離脱は、同社の生成AI・Siri強化といった戦略に影を落とす可能性を指摘する声もある。

このような人材流出の背景には、Meta といった競合他社による積極的な人材獲得(高額報酬や次世代機器開発への関与)と、AppleのAI戦略や組織体制が大きく揺らいでいることがあると分析されている。特に、AI関連の中核チームからの離脱は、Appleが今後のAI・ハードウェア融合でどのように立て直すかという点で、大きな注目を集めている。

一方で、Appleは直近でのCEOや上級幹部の退任、あるいは組織再編を通じて内部刷新を進めており、Lemayらによる新体制への移行は「デザインの連続性」維持と「組織の安定化」を意図するものと受け止められている。とはいえ、Dye離脱という象徴的な出来事は、Appleが“次の世代”のデザイン/技術戦略を再構築する転換期にあることを示している。

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