• 2025/12/09 掲載

ソフトバンク と エヌビディア、AIロボットスタートアップ「Skild AI」への出資交渉

メタ出身のAI研究者が立ち上げた汎用ロボット知能開発を目指すスタートアップ、ロボティクス×AI普及の鍵となるか?

ビジネス+IT

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SoftBank と Nvidia が、ロボット用汎用 AI「脳(brain)」を開発するスタートアップ Skild AI に対し、10億ドル以上の資金調達ラウンドを通じて出資を検討していると複数のメディアが報じた。成功すれば Skild AI の企業価値は約140億ドルに跳ね上がる可能性が報じられている。


Skild AI は、ロボットの形状や用途を問わず共通で使える「汎用ロボット脳(=foundation model for robotics)」を目指す米国の AI スタートアップ。2023年創業で、創業者にはかつて Meta Platforms(Meta)の AI 研究者らが名を連ねる。



2025年1月時点で、SoftBank は Skild AI に対し約5億ドルの出資を検討していると報じられた。この時点での評価額は約40億ドルとの報道があった。

さらに同年6月には、Samsung Electronics や Nvidia も少数株式として出資に加わっており、シリーズ B ラウンドで Skild AI の評価額は約45億ドルから 4.5?4.7 億ドル規模だったとの報道も存在する。

このような中、2025年12月になって、SoftBank と Nvidia が Skild AI に対し「10億ドル超」の新たな資金調達ラウンドを協議中であると報じられた。関係者によれば、この投資が実行されれば Skild AI の企業価値は約140億ドルに達する可能性がある。

もしこの取引が成立すれば、Skild AI の評価額はわずか数年で飛躍的に拡大することになる。過去にはシリーズAで3億ドルを調達し、企業価値が15億ドルに達したとの報告もあった。

Skild AI はハードウェアではなくソフトウェアに特化しており、「ロボットの脳」を共通モデルとして提供することで、四足歩行ロボットや人型ロボット、自律移動ロボット (AMR) など多様なロボット機器に汎用的に対応可能な点を強みとしている。

こうした動きは、ロボティクス × AI の融合が今後の産業・家庭用途を含めたロボット普及の鍵になるとの期待の表れであり、投資家からの関心の高さを示すものとみられている。

ただし報道では「交渉中」「協議中」という表現が使われており、出資が確定したわけではない。関係者は取引がクリスマスまでに成立する可能性を指摘しているものの、最終条件や構成は流動的との報告がある。

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