- 2025/12/29 掲載
午後3時のドルは156円前半、年末年始の円先安観も一服
[東京 29日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から小幅安の156円前半で取引されている。参加者が少なく全般見送りムードで、値動きは小幅にとどまった。年末年始休暇中の円安見通しが後退してきたことも、値動きが鈍る一因となった。
ドルは午前中に156円半ばから前半へ一時下落したが午後には切り返し、その後は一進一退となった。日銀がけさ公表した12月会合の主な意見が、ややタカ派的と一部で円高材料視する声もあったが、影響は限られた。
日銀によると、会合でひとりの委員から「当面は数カ月に一回のペースを念頭に、経済・物価の反応を確認しながら、金融緩和度合いの調整を進めるべき」との意見があったことが明らかになった。
参加者が減少して薄商いとなる年末年始を狙い、海外投機筋が円を売り仕掛ける可能性があるとの観測が後退してきたことも、日中から円相場の動きを抑制する一因となった。「円安を見込む向きはすでに円売りポジションを構築しており、現在の水準でさらに今から積み増す蓋然性は低い」(三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課課長の酒井基成氏)という。
日本がゴールデンウィークだった昨年4月末、政府・日銀は円の急落を受けて、29日と5月1日に、合計10兆円近い円買い介入を実施した。当時のドルは160円前後だった。
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