- 2020/09/14 掲載
太陽誘電、群馬県内で河川監視システムの実証実験を実施
記
1.背景
近年、各地で豪雨による災害が頻発しており、2019年の台風19号に伴う豪雨では、群馬県内でも河川および内水の氾濫による浸水被害が発生しました。このような災害に備えて河川の状況を監視するシステムを構築し、防災情報として活用することの重要性が増しています。
そこで、太陽誘電が開発した河川監視システムを使用して6箇所で水位データを取得し、河川等の状況をモニターする実証実験を令和2年9月~令和3年3月まで行います。
2.実証実験における役割
実証実験において協働する4者の役割は以下のとおりです。
太陽誘電: 水位計、冠水センサー、カメラの提供、およびクラウドシステムの運用
大泉町: 実証実験実施場所提供、および必要な許認可
千代田町: 実証実験実施場所提供、および必要な許認可
群馬大学: 水害対策に関する学術的知見に基づく支援
3.河川監視システムの概要
水位計、冠水センサー、カメラのデータを、LTE網を利用して、ほぼリアルタイムにクラウドサーバーへ伝送し、PCやスマートフォンにて閲覧することが可能です。現地に行かずとも、氾濫危険箇所の水位と状況を把握することができます。当社が開発した水位計や冠水センサーは非常に小型で、従来では把握が難しかった内水氾濫や中小河川をピンポイントで監視することができます。設置箇所によって、水位計や冠水センサー、カメラなどを組み合わせることで、コストを低減しつつ、きめ細やかな河川監視を実現します。
この実証実験では、データを閲覧できるのは協働する4者に限定しますが、将来的にはクラウドシステムを通じてデータを公開することで、住民の自助、互助による避難誘導に役立てることが可能と考えます。
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