- 2020/09/16 掲載
ドイツ、コロナワクチン開発加速へ国内2社に7.45億ユーロ補助
カーリチェク研究相は、ワクチンが国民に幅広く受け入れられるよう安全性を最優先する必要性を強調。「世界中でワクチンが待望される中でも、リスクを冒すような近道はしない」と述べた。
その上で、ワクチンが広く行き渡るのは2021年半ば以降になるとの見方を示した。
政府が7月に発表した制度に申請したビオンテックとキュアバックは、それぞれ3億7500万ユーロ(4億4500万ドル)と2億5200万ユーロの補助金を受け取る。両社はともに、「メッセンジャーRNA(mRNA)」を使用したワクチンの開発を手掛ける。
研究省によると、ワクチン製造受託会社で独自のウイルスベクターワクチンの開発に取り組んでいるIDTビオロギカからも申請があったが、同社への支給についてはなお検討中という。
シュパーン保健相は、幅広い種類のワクチンを確保することが重要だと強調し、独政府として人口を超える規模のワクチン候補の供給を事前に確保することを目指すと表明。英アストラゼネカとの間では、欧州連合(EU)全体で4億5000万回分の供給を受ける合意の一環として、ドイツは5400万回分を確保していると述べた。
同相はまた、ワクチンの公平な調達・分配を目的とした世界保健機関(WHO)主導の枠組み「COVAX」に資金拠出するかどうかは週内に決定するとした。同枠組みへの参加は18日が期限となっている。
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