- 2020/09/24 掲載
米株大幅反落、ダウ525ドル安 景気回復鈍化に懸念高まる
ナスダック総合<.IXIC>とS&P総合500種<.SPX>は2%超下落した。S&P主要11セクターは全てが値下がり。今年最も低迷しているエネルギー株<.SPNY>が下げを主導した。
米株市場は9月2日の高値以降、新型コロナ追加支援法案の先行きと大手テクノロジー株の売りが心理を圧迫している。
グレンミードのジェイソン・プライド最高投資責任者(CIO)はは、経済はコロナ禍前の約80%の水準で推移しており、ワクチンが実用化されるまでは元の状態に戻ることはないだろうと指摘。「次の回復段階や再開段階に入るのが難しくなっている」とし、「再開後の3カ月よりも進展はずっと遅い」と述べた。
また、投資家は大手ハイテク株が過大評価されている中で、どこに投資すべきか悩んでいるが、特に割安なディープバリュー株はエネルギーや従来型の銀行など成熟産業などだとした上で、「われわれは成長の両極端を避け、中間にあるスイートスポットにより多くを費やしている」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日、新型コロナウイルス禍からの景気回復の道のりは長く、議会とFRBの双方が回復への取り組みを続ける必要があると強調した。
ベアードの投資ストラテジスト、ウィリー・デルウィッチ氏は、「刺激策がない状態が長引けば長引くほど、景気の回復を維持することは難しくなる」と述べた。
IHSマークイットが公表した9月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.4と、8月の54.6から低下した。第3・四半期が終わりに近づく中、新型コロナの影響は続いており、経済の勢いがなくなっていることを示唆した。
また米司法省はこの日、インターネット企業に与えられてきた法的保護を制限する法案を議会に提出した。
アップル
テスラ
ナイキ
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を7.80対1の比率で上回った。ナスダックでは5.95対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は100億4000万株。前日の86億8000万株を上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26763.13 -525.05 -1.92 27413.6 27464.4 26716.1 <.DJI>
0 6 2
前営業日終値 27288.18
ナスダック総合 10632.99 -330.65 -3.02 10950.8 10962.0 10612.9 <.IXIC>
3 3 2
前営業日終値 10963.64
S&P総合500種 3236.92 -78.65 -2.37 3320.11 3323.35 3232.57 <.SPX>
前営業日終値 3315.57
ダウ輸送株20種 11095.09 -119.92 -1.07 <.DJT>
ダウ公共株15種 785.16 -14.21 -1.78 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 2126.69 -53.57 -2.46 <.SOX>
VIX指数 28.91 +2.05 +7.63 <.VIX>
S&P一般消費財 1163.66 -26.66 -2.24 <.SPLRCD>
S&P素材 387.07 -11.69 -2.93 <.SPLRCM>
S&P工業 636.51 -11.42 -1.76 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 640.35 -10.18 -1.56 <.SPLRCS>
S&P金融 386.22 -8.66 -2.19 <.SPSY>
S&P不動産 210.45 -6.31 -2.91 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 229.05 -10.91 -4.55 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1188.52 -12.93 -1.08 <.SPXHC>
S&P通信サービス 189.25 -5.22 -2.68 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1946.14 -64.57 -3.21 <.SPLRCT>
S&P公益事業 290.39 -4.74 -1.61 <.SPLRCU>
NYSE出来高 10.20億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23125 - 65 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23080 - 110 大阪比 <0#NIY:>
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