- 2021/03/04 掲載
午後3時のドルは107円付近、8カ月ぶり高値圏でFRB議長講演待ち
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 107.05/07 1.2054/58 129.06/10
午前9時現在 107.06/08 1.2045/49 128.96/00
NY午後5時 106.99/02 1.2062/66 129.08/12
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の107円付近。ドル/円は米長期金利上昇を受けたドル買いと、株安を背景とするリスク回避の円買いに挟まれ、狭いレンジに収まった。市場の関心は日本時間明日未明に予定される米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演に注がれている。
ドルは午前8時20分ごろに107.10円まで上昇したが、昨日の海外市場でつけた約8カ月ぶり高値107.16円には届かずに反落した。反落のきっかけとして、米下院が、武装グループが議会への侵入を計画しているとの情報を受けて4日に予定していた審議を中止したとの米紙の報道があるとの指摘が出ていた。
早朝から午後3時までのドル/円の値幅は106.97―107.10円と極めて狭いものとなった。
値幅が広がらない一因として、きょう(日本時間5日未明)予定されるFRBのパウエル議長の講演で、最近の米長期金利の上昇を議長がけん制するかを見極めたいと、多くの市場参加者が待ち構えていることがあるという。
さらに、きょうは日経平均の下落を受けたリスク回避の円買いも散見されるといい、「株安によるリスク回避の円買いと、米長期金利高を受けた日米金利差拡大によるドル買いの綱引きとなっている」(外為アナリスト)とされ、ドルは大きく下げず、大きく上げずの状況となった。
ユーロは1.20ドル半ばを中心とする小幅な値動きだった。
ユーロを巡っては、ドイツにおけるロックダウン(都市封鎖)の段階的解除など、ポジティブなニュースもあるが、米金利高の威力に打ち消され、ユーロ/ドルは伸び悩んだ。
独政府は新型コロナ感染抑制に向けたロックダウンを3月28日まで延長する方針だが、8日以降は一部措置を緩和する予定だ。
午後3時の英ポンド/円は149.39/43円。英ポンドが底堅い値動きを続ける中、市場では「英国債の大増発が主要国金利にどう影響を与えるのか、しばらく注視したい」(トレーダー)との声が出ていた。
英国のスナク財務相は3日、予算演説を行い、21/22年度の政府借り入れが2340億ポンドとGDP比10.3%になるとし、当初予想の1640億ポンド(同7.4%)から大幅に引き上げた。
(為替マーケットチーム)
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