- 2021/03/25 掲載
米製造業PMI、3月は59.0に上昇 コスト圧力続く
2月は多くの地域が寒波に見舞われ製造業PMIが鈍化していた。
指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。製造業は米経済の11.9%を占める。
新型コロナ危機の中でモノの需要が増えたものの、製造業者や製造業の供給業者は労働力が足りておらず、モノの値段が上がっている。また、世界的に半導体チップが不足しているのが響き、一部の自動車メーカーは減産に追い込まれた。
投入価格を示す指数は10年ぶりの高水準を付けた。IHSマークイットは「史上で最も深刻な供給網の混乱」が生じていると指摘。原材料不足から「生産の伸びが鈍化した」と報告する製造業者が多かったという。
投入価格が上がり続けていることは、今年の物価は米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%を超える一因となる見込みだ。
新規受注指数は2014年6月以来の高水準を付けた。
サービス業PMIは60.0と、14年7月以来の高水準を付け、2月の59.8から上昇した。ワクチン接種が加速するにつれ経済活動が増えたことを反映したとみられる。米経済の3分の2以上を占めるサービス業は新型コロナのパンデミックにより大打撃を受けた。
製造業とサービス業を合わせた米総合PMIは59.1と、2月の59.5から低下。製造業で材料が不足したり、供給に遅れが生じたりして生産能力が制限されたことが押し下げ要因となった。
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