- 2021/03/25 掲載
日銀、気候変動で対応強化=組織横断ネットワーク構築
日銀が気候変動問題に対応するため、行内に組織横断的なネットワークを本格構築することが24日、分かった。これまでも関係部局が意見交換する会合はあったものの、世界的に地球温暖化への意識が高まる中、体制を強化して取り組みを加速させる。
ネットワークには、金融システムの安定を担う金融機構局のほか、国際局、調査統計局、金融政策を立案する企画局など幅広い部局が参画する。気候変動が金融機関経営や金融市場に及ぼすリスクの点検に加え、国内経済に与える影響の調査・分析などを円滑に進めるのが狙い。
欧米では中央銀行が温暖化問題への関与を深めており、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は金融政策による気候変動対応に意欲を示している。米連邦準備制度理事会(FRB)も、同問題が金融システムに与えるリスクに対応する委員会を設置する方針。
日銀は25、26日に気候変動問題に関する国際会議をオンライン形式で開く。各国中銀や金融機関、学界の関係者などが参加し、黒田東彦総裁が講演する。
【時事通信社】
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