- 2021/03/29 掲載
前場の日経平均は3日続伸、好地合い引き継ぎ半値戻しを達成
前週末26日の米国株式市場は上昇し、ダウ工業株30種は453ドル高で取引を終了。景気回復への期待から金融、ハイテク、ヘルスケアなど幅広い銘柄に買い注文が集まった。一方、外為市場ではドル/円が109円台で推移するなど円安基調に変化がみられない。これらを受けて、日本株は朝方から幅広く買われて始まった。
地合いが好転している上、きょうは年度末の受け渡し最終売買日であるため「配当権利取りの動きや個人投資家の優待狙いの買いが入っている模様。これらが株価を下支えするみられ、終日堅調な展開になるのではないか」(国内証券)という。
市場では「半値戻しは全値戻しという格言があり、大引けでこの水準を保てるかどうかが注目される。さらに、2万9300円台後半に位置する25日移動平均線の回復もポイントになりそうだ」(野村証券・投資情報部投資情報二課課長代理の神谷和男氏)との声も聞かれた。
TOPIXは0.67%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4801億7000万円だった。東証33業種では、サービス業、電気製品、ゴム製品などが上昇。証券業、海運業などの値下がりが目立った。
個別では、トヨタ自動車、ソニーなど主力銘柄が幅広く物色されたほか、東京エレクトロンが大幅高となるなど半導体関連株もしっかり。半面、野村ホールディングスが急落し、ソフトバンクグループもさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1246銘柄、値下がりが857銘柄、変わらずが90銘柄だった。
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