- 2021/05/18 掲載
Zabbix、PDFレポート出力機能や障害検知を改善したZabbix 5.4のリリースを発表
Zabbixはネットワーク・サーバー・ネットワーク機器・サービス・その他のITリソースの監視・追跡を行うためのエンタープライズクラスのオープンソースのモニタリングソリューションです。
Zabbix社は、ダッシュボードのコンテンツからPDFレポートを生成しメール送付する機能追加をし、より柔軟な障害検知を行うためにトリガー条件式のフォーマットの改善など30以上の機能強化を行なった最新バージョンZabbix 5.4のリリースを発表します。
「Zabbix 5.4は、より高いパフォーマンスや柔軟性を求められていたユーザーからの要求にフォーカスして機能開発を行いました。Zabbixは実質的にゼロコストで大規模な監視に必要なすべてのエンタープライズグレードの機能を提供しているという事実がユーザーから高く評価されています」Alexei Vladishev (アレクセイ ウラジシェフ)Zabbix社 CEO
[Zabbix 5.4の新機能と改善点]
■PDFレポート出力のスケジューリング
ダッシュボード画面のコンテンツから日次、週次、月次のPDFレポートを生成し、送信することができます。あらかじめレポート用のダッシュボード設定を行なっておくことで、定期的なレポート作成を自動化することができるようになりました。
■より柔軟な障害検知
トリガー条件式の設定書式をよりシンプルかつ柔軟に設定できるように大幅に改善し、また、条件式で利用できる演算子、統計関数、算術関数、文字列判定関数を拡充しました。これにより、より複雑で高度なリアルタイム障害検知が可能になりました。
■収集済みのデータ集計の強化
収集済みのデータを集計する機能を強化し、より複雑な集計元データの選択や、ワイルドカードやタグを利用した集計が行えるようになりました。キャパシティプランニングやビジネスレベルの監視、より高度な障害検知に利用することが可能です。従来から存在した2つの機能(アグリゲート、計算アイテム)を統合し、かつ設定のフォーマットをトリガー条件式と共通化し、よりシンプルに利用できるようになりました。
■グラフィカル表示機能の強化
スクリーンをダッシュボードに統合しました。また複数ページのダッシュボードが表示することが可能になり、様々なデータをダッシュボードに集約し、システム全体の稼働状況を把握することが可能です。
■APIトークンによる認証
期限付きのAPIトークンを利用できるようになりました。Zabbixとサードパーティシステムと簡単に安全に統合することができます。APIトークンを発行できるユーザーアカウントを制限することも可能です。
■アイテムのタグ設定
ホスト、テンプレート、トリガーに加えてアイテムでもタグ設定が可能となりました。従来のアプリケーション設定はタグに移行しました。
*ZabbixはZabbix LLCのラトビアおよびその他の国における登録商標または商標です。
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