- 2021/05/20 掲載
ITR、国内のLMS(Learning Management System)市場規模推移および予測を発表
LMS市場の2019年度の売上金額は69億8,000万円、前年度比15.6%増となりました。市場を構成するベンダーがいずれも売上げを伸ばしましたが、なかでもトップベンダーの増分が市場全体の伸び率を2桁まで引き上げました。
教育コストの低減が求められるなか、教育担当人員の確保も困難な昨今、企業では教育プログラムの品質を担保するためにLMSの導入が進んでいます。また、働き方の多様化やリモートワークの広がりに加え、2020年からのコロナ禍によってeラーニングの需要が増しており、その管理の必要性から導入企業が拡大しています。製品・サービスの機能面でも、人材管理やWeb会議、チャットなどの実装や、そうした製品・サービスとの連携機能の追加など高機能化が進んでおり、リプレースやアップセルが進むと予想されます。
これらのことから、LMS市場のCAGR(2019~2024年度)は13.7%、2022年度には市場規模は100億円を超えると予測しています。
ITRのリサーチ・フェローである平井 明夫は、「コロナ禍による研修のオンライン化が急速に進んだ結果、オンライン研修の録画データを編集し、eラーニングのカスタムコンテンツとして再利用する企業が増えており、これらコンテンツの管理・配信プラットフォームとしての需要がLMS市場の成長要因のひとつとなっています」とコメントしています。
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