- 2021/07/01 掲載
ローム、低オン抵抗を実現した最新世代デュアルMOSFETを開発
産業機器や基地局のモータ駆動に最適な40Vと60V耐圧の12製品をラインアップ
※2021年7月1日現在 ローム調べ
<要旨>
ローム株式会社(本社:京都市)は、FA機器などの産業機器や、基地局(冷却用ファン)に搭載されるモータの駆動に最適で24V入力に対応した、±40V/±60V耐圧のMOSFET(*1)が2つ入ったデュアル品「QH8Mx5 / SH8Mx5 シリーズ(Nch+Pch(*2))」を開発しました。
本製品は、ローム最新プロセスを採用することで業界トップクラスの低オン抵抗を実現し、±40V耐圧品で一般品に比べて61%の低減(デュアル品Pch部分の比較)を達成。各種機器の低消費電力化に大きく貢献します。また、2つのデバイスを1パッケージ化したことで、実装面積削減による機器の小型化と、デバイス選定(NchとPchの組み合わせ)における工数削減にも寄与します。
なお、本製品は、2021年3月から当面月産100万個の体制で量産(サンプル価格250円/個:税抜)を開始しています。なお、新製品のインターネット販売も開始しており、コアスタッフオンライン、チップワンストップから購入することができます。
<背景>
近年、産業機器や基地局向けモータに使用される24V入力に対応するために、駆動用デバイスであるMOSFETには、電圧変動マージンも考慮した40V、60V耐圧が要求されています。また、モータのさらなる高効率化・小型化に向けて、MOSFETには低オン抵抗化と高速スイッチング動作への期待もよせられています。
こうした中、ロームは昨年末に発表した最新世代のPch MOSFET(*2)に続き、今回新たにNchにおいて最新微細プロセスを採用した第6世代の40V、60V耐圧MOSFETを開発。その組み合わせにより、24V入力に必要な±40V/±60V耐圧では業界トップクラスのNch+Pch デュアル MOSFETを揃えることができました。また、幅広いニーズに応えるため、+40V/+60V耐圧「QH8Kxx / SH8Kxx シリーズ(Nch+Nch)」も開発し、計12製品ラインアップしました。
今後、ロームは本シリーズのラインアップ拡充として、より高い耐圧が求められる産業機器向けに100V、150V耐圧品の開発も進めており、幅広いアプリケーションの低消費電力化と小型化に寄与することで、環境保護などの社会課題解決に貢献していきます。
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