- 2021/07/08 掲載
野村総研、シニア世代の就労実態・意識調査の結果発表
主な結果は、以下のとおりです。
1.シニア世代の就労状況
・アンケート回答者3,000人のうち、就労中の人は45%、求職活動中の人は2%、求職活動は行っていないが就労に関心がある人が5%、非就労で働きたくない人が48%となっています。
・就労中の人の割合は、男女ともに年齢とともに低下します。特に男性では65歳を境に、就労中の人の割合が大きく低下します。
・就労中の人のうち正社員として働いている人は45%、パート・嘱託の人は34%でした。正社員の割合は、男女間で大きな差があり60歳代の男性の約8割が正社員であるのに対して、女性では3割前後に留まっています。また男性では65歳を境に、正社員の割合が減少し、パート・嘱託の割合が高まっています。
2.コロナ禍に伴う就労活動の変化
・就労者に、コロナ禍の就労面への影響を聞いたところ、「収入が減少した」(36%)が最も多く、「労働時間が減少」(28%)、「外出機会が減少」(29%)、「家庭や自分のために時間を割くようになった」(29%)が続きました。また、「テレワークの増加」も21%ありました。
3.テレワークの増加はシニア世代の健康に大きく影響
・テレワーク・在宅勤務が増加した層では、「足腰が弱くなった」「体力が低下した」の回答が5割を超えており、また「体重が増加した」の回答も5割近くに及ぶなど、健康面での影響を感じる割合が高くなっています。特に「足腰が弱くなった」「体力が低下した」の回答比率は、それぞれテレワーク・在宅勤務が増加しなかった人の約2倍です。シニア世代におけるテレワークの増加に対して、健康面の配慮が必要であることがわかります。
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