- 2021/07/19 掲載
午前の日経平均は続落、米株安を嫌気 デルタ株も警戒
前週末の米国株式市場では、デルタ株の感染拡大を巡る懸念が強まり、主要3指数がそろって下落した。アマゾン・ドット・コムやアップルなどのハイテク大手の下げが相場を圧迫した。投資家の不安心理を示すボラティリティー・インデックス(VIX指数、恐怖指数)は8.47%上昇し、心理的節目の20に接近した。
日経平均は前営業日比339円68銭安の2万7663円40銭で寄り付いた後も、時間外取引での米株先物やアジア株の軟化が嫌気され、下げ幅を拡大。一時509円45銭安の2万7493円63銭で安値を付けた。心理的な節目として意識される200日移動平均線(2万7672円64銭=19日)を下回った水準での推移が継続した。
TOPIXは1.36%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0174億3800万円と低調となっている。東証33業種では、全業種が値下がり。空運業、非鉄金属、鉄鋼、鉱業、ガラス・土石製品などが値下がり率上位となっている。
高値警戒感があった米株安の調整に伴い、日本株も大幅安となっているといい、市場では「特に日本株の場合は、週内に五輪開催や4連休を控えているだけに、当面は手じまい売りが強まりやすい」(国内証券)との声が聞かれた。
個別では、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、ファナックなど指数寄与度の高い銘柄が軒並み大幅安。中外製薬は上昇した。
東証1部の騰落数は、値上がりが204銘柄、値下がりが1915銘柄、変わらずが69銘柄だった。値下がり銘柄は東証1部全体の87%となった。
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