- 2021/09/09 掲載
独貿易相手トップ10から英国陥落、ブレグジットの影響浮き彫りに
ドイツ連邦統計庁のデータをロイターが確認したところによると、今年1─6月の英国製品の輸入は前年比約11%減の161億ユーロ(190億ドル)。一方、英国へのモノの輸出は2.6%増の321億ユーロで、対英貿易総額は2.3%減の482億ユーロとなり、ドイツの貿易相手として英国は9位から11位に後退した。英国が国民投票で2016年にEU離脱を決める前は5位だった。
独貿易協会BGAの昨年12月の調査によると、2割の企業が英国からEU内の別のサプライヤーに切り替える形でサプライチェーンを再編していた。
在ドイツ英国商工会議所のマイケル・シュミット会頭は、こうした傾向はより顕著になっており、英国企業の方かドイツ企業よりも苦境の度合いが大きいと指摘。ロイターに対し、「ますます多くの中小企業がこれら(ブレグジット関連の)障害のために(英国で)貿易をしなくなっている」と述べた。
また、「多くの小規模企業は、最新の状況を把握し、チーズなど生鮮品の衛生証明書といったあらゆる関税規則に応じるような余裕はない」と語った。
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