- 2021/11/04 掲載
米国株式市場=連日の最高値、FOMC受け
[3日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が上昇し、最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)は3日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り、テーパリング(量的緩和の縮小)を月内に開始すると決定した。
S&P総合500種とナスダック総合は5営業日連続、ダウ工業株30種は4営業日連続で、終値での最高値を更新した。
LPLフィナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「FRBは今回は波風を立てなかった」とし、「FRBがとり得る措置は事前に比較的十分に知らされており、大方の想定通りの発表となった」と述べた。
FRBは、インフレ高進が「一過性」のものとの見方を維持し、速いペースでの利上げは必要ない公算が大きいとの考えも示した。また、パウエル議長は労働市場の状況について、来年半ばには十分な改善が見られ、「最大雇用」が達成されたと見なせる可能性があると指摘した。
この日はS&P500の主要11セクターのうち、一般消費財が1.8%高、素材が1.1%高と好調だった。一方、エネルギーは0.8%下落した。
予想を上回る企業決算も投資家心理を支えた。リフィニティブによると、S&P500構成企業の約360社が発表を終えた段階で、第3・四半期は40.4%の増益になるとみられている。
ドラッグストア大手CVSヘルスは5.7%高。2022年の調整後利益目標について、健康保険部門の医療コスト変動が落ち着く見通しとし、市場予想に概ね合致するとの見方を示した。
配車大手リフトも8.2%高。前日に発表した第3・四半期決算で、調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)が2四半期連続の黒字化を達成した。
一方、ゲーム開発のアクティビジョン・ブリザードは14.1%急落。長く待ち望まれていた2タイトルの発売を延期したことが嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.01対1の比率で上回った。ナスダックでは2.11対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は110億株。直近20営業日の平均は103億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 36157.58 +104.95 +0.29 36059.09 36178.51 35891.73
前営業日終値 36052.63
ナスダック総合 15811.58 +161.98 +1.04 15658.52 15821.58 15616.44
前営業日終値 15649.60
S&P総合500種 4660.57 +29.92 +0.65 4630.65 4663.46 4621.19
前営業日終値 4630.65
ダウ輸送株20種 16860.98 -178.40 -1.05
ダウ公共株15種 914.17 -8.72 -0.94
フィラデルフィア半導体 3590.17 +41.32 +1.16
VIX指数 15.10 -0.93 -5.80
S&P一般消費財 1628.22 +29.41 +1.84
S&P素材 547.49 +5.98 +1.10
S&P工業 886.98 -1.70 -0.19
S&P主要消費財 753.46 +6.66 +0.89
S&P金融 673.43 +2.65 +0.39
S&P不動産 304.05 +1.82 +0.60
S&Pエネルギー 434.99 -3.66 -0.83
S&Pヘルスケア 1576.90 +9.91 +0.63
S&P通信サービス 275.92 +1.74 +0.64
S&P情報技術 2874.92 +17.12 +0.60
S&P公益事業 340.25 -1.10 -0.32
NYSE出来高 9.54億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 29730 + 230 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 29705 + 205 大阪比
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