- 2021/11/04 掲載
午後3時のドルは114円前半でもみあい、クロス円での円安基調が一服
米FOMCでは11月にテーパリング(量的緩和の縮小)を開始すると決定。同時にインフレ高進は「一過性」のものとの見解を維持し、速いペースでの利上げは必要ない公算が大きいとの考えを示した。これを受けて、米株式市場や米長期金利は上昇した一方、ドルの動きは限定的だった。
三井住友銀行のチーフストラテジスト、宇野大介氏は「米長期金利が上昇しドルは強含んだものの、ドル買いのサインという受け止めではなかった。インフレ抑止のために利上げを継続的に行うという絵を描ききれないのではないか」と指摘した。
東京市場では、仲値にかけて輸入企業によるドル買い/円売りがみられたほか、日経平均株価の上昇を背景にリスク選好が強まり、クロス円での円売り圧力も強まった。ドル/円は一時114.24円まで上昇したものの、その後の上値は重かった。
ユーロは対ドル、対円で軟調に推移。海外時間ではユーロは対ドルで上昇していた反動もあり、利益確定売りや持ち高調整の売りがでた。
英ポンド/円は155.88/92円。きょうの英イングランド銀行(英中央銀行、BOE)の金融政策発表を控えて、様子見姿勢が強まっている。
市場では利上げと金利据え置きとの見方が二分しており、「海外時間では相場が大荒れする可能性がある」(外為アナリスト)とした上で、「仮に金利が据え置きとなりポンドの一時的な失望売りが出たとしても、次回の会合では利上げに踏み切るとの思惑もでてくるとみられ、急速に買い戻されるのではないか」(同)との見方がでている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 114.14/16 1.1587/91 132.28/32
午前9時現在 114.06/08 1.1613/17 132.47/51
NY午後5時 113.98/01 1.1610/14 132.36/40
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