- 2021/11/06 掲載
米FRB、利上げを長く待てない可能性=カンザスシティー連銀総裁
ジョージ総裁は講演で「供給網の問題が改善し、需要増が緩和するにつれ、インフレ高進が最終的には収束すると考える根拠はある。同時に、インフレ高進が長引くリスクも明らかに高まっている」と指摘。「このようなインフレ圧力を前に、忍耐強くあるべきとの論拠は弱まっている」と述べた。
また、FRB当局者は物価安定と雇用の最大化という2つの責務のどちらを優先すべきか、通常は選択を迫られないが、これらの責務が相互に矛盾するときもあると指摘。現在はインフレ率が長期平均を大幅に上回る一方、労働市場には改善の余地がなお多く残されているとし、「今はそうした時期になっている可能性がある」と述べた。
労働市場が引き締まっていることに「疑いはない」とし、賃金圧力とインフレ期待がどのように推移するか見守り、完全雇用の達成にどこまで近づいているか見極めたいと述べた。
ジョージ総裁はタカ派として知られているが、利上げを支持するとは直接的に言及はしなかった。
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