米テスラ株12％安、マスク氏の売り警戒　時価総額1380億ドル喪失

［９日　ロイター］ - 米電気自動車（ＥＶ）大手テスラのマスク最高経営責任者（ＣＥＯ）が同社株を一部売却するとの思惑からテスラ株は９日の米株式市場で急落した。

テスラはこの日の取引を１２％安の１０２３．５０ドルで終了。１日としての下落率は２０２０年９月初旬以来の大きさとなり、時価総額にして１３８０億ドルが失われた。喪失分は米フォード・モーターの全体の時価総額をはるかに上回る。８日の取引でテスラの時価総額は約６００億ドル目減りしていた。

テスラ株に売りが出るきっかけとなったのは、マスク氏のツイート。マスク氏は保有するテスラ株約１０％を売却すべきか賛否を問う投票をツイッター上で行い、５７．９％が売却を支持する結果になった。７日の投票終了後、マスク氏は「どちらの結果も受け入れる用意ができていた」と投稿。投票には３５０万人以上が参加した。